微積がようやくわかってきた。

何を隠そう、数学はこのブログ随一の非モテコンテンツ。
もうこの数学って単語見た瞬間にブラウザの戻るボタン押されたりタブ閉じたりされているんじゃないかって思ってる。

まー、でもここはそういうブログなのだ。

半年くらい前に始めた微積、実はもう3周目くらいに突入している。
1周目はホント辛くってさ、何もかもがほぼ忘却の彼方だったので予備知識はほとんどない状態だったんだ。もうね、高校生の頃に習ったような公式類を忘れているもんだからその歩みは匍匐前進レベル。ブックオフで高校生向けの参考書を買ってきて、あーそうだっけなぁと思いつつ復習してようやく元の微積の本に戻るということを繰り返していた。だから1周目は全体を俯瞰するだけと思っていたのに想定外に時間がかかりまくった。で、2周目にようやく突入して今度は練習問題を解くということを中心に。今の3周目は証明と応用に重心を置いて読んでいる感じ。
で、今その3周目と並行してやっているのが線形代数微分方程式、そして数値計算微積で鍛えられたおかげで徐々に数学の本を読むのが前ほど辛くなくなってきているのを実感している。むしろ楽しい。これをやり終えて初めて自分の知りたかった分野のスタートラインに立てそう。
その分野とはマシンラーニングの分野。
Excelにはソルバーっていう機能があってそれを使うと魔法のように最適化問題を解けたりしてそれはそれでものすごいんだけど、そこから一歩踏み込んで機械学習がなんなのか、自然言語処理ってどんなんだろうってある時知りたくなったんだ。ただ、コテコテの文系だった自分にとってその壁はあまりにも高く大きく、絶対あんなのわからないって思ってた。でもイメージだけ把握して「あー機械学習ね、リコメンデーションで使われているヤツね」なんて知った口をきくような人間にはなりたくない。
だからどこまでレベルを下げてもいいから一から学んで行こうって思った。
手始めにやったのは機械学習の基礎知識には何が必要なのかというところの調査。結果、グラフ理論、確率・統計、数値解析、数理計画法が基礎になっているようだったのでそこからちょっと入門してみたんだけど、そのレベルでは数理計画法なんかが全くちんぷんかんぷんで歯が立たなかった。なのでさらにそれらの基礎となる微分積分、線形数学、離散数学まで降りて行ってようやくスタート可能になった。ようやく分からないことがなんなのか分かるレベルにまでこれたんだよね。
この機械学習を学ぶっていうのは自分にとって一大プロジェクト。なんせ到達点までおそらく1年以上かかるから。プログラミング言語なら1ヶ月もあればそれなりに扱えるようになるけれどこの数学ってヤツはそうはいかない。ただ、せっかく好きになったことだから着実にその歩みを進めて行くつもりだ。RAWR!!!!!

最後に今まで微積を学ぶ上で参考にした本を紹介してみる。
1.「微かに分かる微分積分

微かに分かる微分積分

微かに分かる微分積分

もう右も左もわからなかった自分にとっての救世主的存在。この本を読めば誰でも微分の計算をできるようになるはず。
2.「やさしく学べる微分積分
やさしく学べる微分積分

やさしく学べる微分積分

重要な点がコンパクトにまとまっており、重積分までをカバーしている。ちなみに挿絵に使われているのは著者の娘さんが書いたアリさんだ。
3.「理系なら知っておきたい数学の基本ノート[微分積分編]」
一冊でわかる 理系なら知っておきたい数学の基本ノート [微分積分編]

一冊でわかる 理系なら知っておきたい数学の基本ノート [微分積分編]

タイトルから受ける「ま、買って積んでおいてもいいか」という印象とは裏腹にすごくいい本。わかりやすさとカバー範囲がハンパない。この本を買ってわからないところを他の本で補強していくという進め方で間違いないんじゃないかって思うくらい。
4.「微分積分30講」
微分・積分30講 (数学30講シリーズ)

微分・積分30講 (数学30講シリーズ)

とりあえず文章が多かったので買ってみた本(笑)でもね、内容は十分高度で理解するのに結構時間がかかった。
5.「やさしい微積分」
やさしい微積分 (ちくま学芸文庫)

やさしい微積分 (ちくま学芸文庫)

どうすればこれを「やさしい」と呼べてしまうのか理解に苦しむくらい難しいのだ。文庫本サイズなのでカフェで読んだりしているけど未だに読破できていない。
6.「概念を大切にする微積分」
概念を大切にする微積分―1変数

概念を大切にする微積分―1変数

練習問題と応用例の量がものすごい。微積を修了した人にもチラ見程度でいいので手にとって欲しい。アメリカの学生はこういう応用たっぷりなテキストを使うことで数学をツールとして使えるようになっていくというのがわかるから!